【明日への扉】土佐打刃物職人 〜 仲間と目指す 新たな伝統 〜
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土佐国・高知。
海と山に囲まれた自然豊かなこの地には、土佐の名がつく刃物がある。

切れ味鋭く、使いやすい土佐打刃物(とさうちはもの)。400年以上に渡り信頼されてきた、高知県の伝統工芸品だ。
高知県はその面積の8割以上を森林が占め、日本一の森林率を誇る。そのため、木を伐採したり、枝を打ったりする山林道具が発達したのが、この地域で刃物作りが栄えた理由だと言われる。
また一説によれば、戦国時代の刀鍛冶たちが手掛けることで、よく切れ、かつ丈夫な刃物になったとも言われている。
土佐打刃物の故郷は高知県の東部に位置する香美市(かみし)。ここでは包丁、鍬(くわ)、斧(おの)、鉈(なた)など、多種多様な刃物が職人の手により生み出されている。
この刃物づくりを支えるため、香美市では2019年に後継者育成の研修所「鍛冶屋創生塾」を開設した。2年間、職人として通用する鍛冶の技術や知識を学び、新たな時代を担う人材を育成している。
その第一期生として塾を卒業し、日々研鑽を積みながら高みを目指す若き職人が、山本良介さん。

地元高知県生まれの山本さんは、一度は会社員になったが、憧れていた刃物職人になるため鍛冶屋創生塾に入塾した。
土佐打刃物職人を志した動機について、「もの作りが好きだったので、もうやっているだけで楽しいし、向き不向きとか考えなかったですね」と話す。
山本さんは同期の仲間と2年間、切磋琢磨して卒業。その後、講師助手として後輩の塾生を指導しながら職人としての腕を磨き、2年前に独立を果たした。

土佐打刃物は職人ごとに専門の刃物を作るが、山本さんは厚物(あつもの)と呼ばれる、刃が厚くて重さのある鎌を作っている。
「昔の名人と言われるような人の鎌に少しでも近づいて、自分のアイデアも練りこんだりして、さらにいいもの、自分もお客さんも納得できるような鎌が作っていけたら」と抱負を語ってくれた。
こうして職人の道を歩み出した山本さんだが、独立にあたり力を貸してくれた恩人がいる。
親方として慕う、山﨑龍太郎さんだ。

塾を卒業したものの、製作の場がなかった山本さんに、山﨑さんは自らの工房と機械一式を貸したのだ。さらに、工房運営のノウハウなど実務的なことも後押ししてくれた。
職人歴40年の山﨑さんは、
「技術的に優れた部分もありましたし、彼の人柄もあって縁が結ばれたというかね。いろいろチャレンジしていく姿勢は、他の子にない優れた部分を持ち合わせていると感じていますね」
と若い後輩の成長に期待を寄せる。

「自分が楽しいことを生業にしていく中で、伝統工芸が受け継がれていくのなら、そういう技術も教えていけたらいいなと思います」と話す山本さん。
夢を持って土佐打刃物に打ち込んでいる山本さんの姿を追った。
続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。
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Text by Discovery編集部