【明日への扉】南部鉄器職人 〜 鋳肌に宿る手業の記憶 〜
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みちのくの風土や伝統を背景に、暮らしの中に息づいてきた南部鉄瓶。東北が世界に誇る手仕事の文化だ。

職人の誠実な手仕事が生み出す重厚な鋳肌(いはだ)。
伝統の手仕事で作られる鉄瓶は、道具としての確かさと、生活に潤いをもたらす美しさを宿す。
また、鉄分補給ができ、使い込むことで生まれる味わいは、鉄瓶が生きている証でもある。

鉄瓶が知られる南部鉄器の故郷・岩手県盛岡市は、古くから鋳物の都として文化を築いてきた。その歴史は、今からおよそ400年前に南部藩主が茶の湯釜を作らせたことに始まる。
そして江戸時代中頃、茶の湯釜を手軽に使えるようにと注ぎ口と持ち手の鉉(つる)を付けたことで、鉄瓶は誕生した。
名もなき職人たちの技術は、今でも鋳肌の中に生き続けている。
南部鉄器の老舗、岩鋳(いわちゅう)。盛岡伝統の鋳造技術を今に伝えている。
ここに、鉄への情熱の汗を流す若者がいる。

南部鉄器職人、阿部亘(あべ とおる)さん。
岩手県で生まれ育った阿部さんは、別の仕事に就いていたが、30歳目前で職人の世界に飛び込んだ。その遅れを取り戻そうと、ガムシャラに技術を吸収している。
「岩手と言ったら南部鉄器」だと思ったという阿部さん。「それを作っていることを誇りに思うし、責任感もどんどん芽生えてくる」とも話してくれた。

師匠は、三代目清茂こと、八重樫亮(やえがし あきら)さん。名工の証である「清茂」の名を受け継いでいる。
師匠の八重樫さんから教わった、阿部さんの芯となっているもの。それは、「鉄瓶は形ができて完成ではなく、使ってもらって初めて完成する」ということだ。
「使いにくいもので満足していたら職人として失格」だとした上で、「いかに使いやすく、お客さんに喜んでもらえるものを作れるか」を意識しているという。

南部鉄瓶には、鋳型に紋様を施す繊細で緻密な作業もあれば、鋳込みのような大胆さや豪快さが求められる作業もある。
阿部さんは伝統的な鉄瓶づくりのほかにも、自主的な作品づくりなどを通して、日々研鑽を積んでいる。

喜んでもらえる道具を届けるために、阿部さんが技術の全てを鋳肌に込める姿を追った。
続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。
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Text by Discovery編集部