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【明日への扉】震災を乗り越え引き継がれる伝統~堤の土に込める想いとは

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2011年3月11日14時46分。

仙台市を襲ったマグニチュード9.0の衝撃は、ある窯元に壊滅的な被害をもたらした。

宮城県の伝統的工芸品である堤焼(つつみやき)。茶の湯を愛した仙台藩ゆかりの陶器として300年以上の歴史をもつ。その伝統を今に受け継ぐ唯一の窯が「乾馬窯」だ。



東日本大震災震の影響で、乾馬窯の窯は4基すべてが使用不可能になった。9割以上の器が無残にも砕けてしまい、大切にされてきた名器の数々も失われた。

そんな絶望的ともいえる状況の中、一生を堤焼に捧げるべく陶芸家になる決心をした針生峻さん(32)は、4代目乾馬(先代)の初孫にして最後の弟子だ。

「運よくこの震災を乗り越えられたので、やりたいことをやる人生にしたいなという気持ちが強くなって、ここで働く道を選びました」と語る針生さんの静かな面持ちには、使命感と幸福感とが重なる。

自然の力を表すことばに「地水火風」がある。堤焼はこの四大元素を見事に融合させた力強い器だ。

地元仙台の土をたっぷりの水に寝かしてから風の力を借りて熟成させる。そうして2年越しで整えた土をろくろで成形し、窯で焼く。

震災により多くの堤焼の器が失われてしまった仙台で、同じ土からまた新しい器が次々と生まれ変わっている――。

そんな堤焼の魅力をカメラが余すことなく捉えた。


第2話以降続きは、来週のディスカバリーチャンネル放送から。



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