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【明日への扉】日本剃刀鍛治 〜 炎の向こうに見る夢 〜

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幼い頃からの夢を掴むために、鉄を打つ若者がいる。 

日本剃刀(にほんかみそり)鍛冶、稲垣良博さん、23歳。



神奈川県出身の稲垣さんは、幼い頃から庖丁鍛冶に憧れていたそうだ。中学、高校時代には刃物の産地を訪ねて全国を巡り、憧れが夢へと変わった。そして高校在学中、新潟県三条市の鍛冶職人研修制度に合格し、夢を掴むための第一歩を踏み出した。
 
三条市は、古くから鍛冶職人の街。江戸時代に、火災で焼失した江戸の街の再建のために和釘を作ったことが礎となったという。



その三条市ののどかな田園風景の中、 鉄を打つ音がカンカンと響く。三条製作所では、世界中のプロフェッショナルが認める、ある刃物が作られている。 



それが、和剃刀とも言われる日本剃刀だ。
 
剃刀は6世紀中頃、仏教とともに日本へ伝わり、僧侶が頭髪を剃るために使われた。「かみそり」の名は、「髪を剃る」ことに由来する。
 
僧侶以外で初めて剃刀を使ったのは織田信長だと伝えられ、武士独特の髪型である月代(さかやき)を整えた。それまで毛抜きで頭髪を抜いていた武士たちは、剃刀を使うようになった。その後、明治時代に西洋剃刀が伝わると、髭そりにも使われるようになったという。
 
三条製作所で作られている日本剃刀の歪みのない刃には、日本刀の技が宿る。剃り味と肌あたりが優しいのが特徴だ。



手がけるのは、伝統工芸士の水落良市(みずおち りょういち)さん。80歳を越えた今でも鎚を振るう。

水落さんが作る剃刀は、一生ものだ。「持った瞬間から手に馴染む感覚がありますね。肌の上を滑るような感覚になってきて、使う人のことを想って作ってくれているのだなと感じます」と愛用者は話す。予約は3年待ちだという。 

工房の創業者・岩崎航介は、「切れる刃物には科学的な理由がある」と、刃物作りに科学を取り入れた。科学的根拠に基づく技術が2代目の重義(しげよし)に受け継がれると、岩崎の剃刀を世界に知らしめた。

その技術を受け継いだ3代目の水落さんは、現在、孫ほど年齢の離れた稲垣さんに鍛冶屋の魂を注ぎ込んでいる。



日本剃刀は「ほかの刃物から見ると、繊細で難しい面もある」と水落さんは話す。

だからこそ、「小さな本体の中に様々な技術が詰まっていて自分も成長できる部分が多くあるので、面白い刃物だなと思っています」と稲垣さんは笑顔で語る。

夢を確かなものにするために、 若者が日本剃刀に込める想いとは? 

続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。


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ディスカバリーチャンネルにて毎月第3木曜日 19:30~20:00、再放送は翌々週の日曜日 08:30~09:00に放送中


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Text by Discovery編集部

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