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【明日への扉】房州うちわ 竹職人 〜 竹に魅せられて 〜

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よくしなり、涼風を生む「房州うちわ」。日本三大うちわのひとつに数えられる伝統的工芸品だ。

かつて房州と呼ばれた千葉県房総半島に自生する天然の女竹から作られる。職人が竹の個性を見極め、一本一本を調整しながら仕上げていくので、ふたつとして同じ風加減のものはない。



細い竹を丸のまま活かした丸柄が特徴だ。丸竹から扇型へと美しい曲線を奏でる竹骨は、糸で一本一本丁寧に編み込まれ、房州うちわ独特の「窓」を形作る。



竹の伐採から仕上げまで、房州うちわが完成するまでには21の工程がある。そのすべてを一人でこなしているのが、千葉県木更津市にある竹工房『竹星(ちくせい)』の竹職人、石山好美さん(36)だ。今は亡き師匠の想いを継ぐべく、日々精進している。

木更津市に生まれ育った石山さんがもともと竹に興味を持ったきっかけは、自宅の竹垣だったそうだ。以来、不思議な魅力を持つ竹の虜になった。竹についてもっと知るために京都伝統工芸専門学校で学び、さらに京都の竹屋で7年間経験を積んだのちに帰郷。そして房州うちわ職人であり、伝統工芸士でもあった宇山正男氏(享年86)の門をたたいた。

宇山氏は、生涯をかけて房州うちわを極めた匠だった。国の伝統的工芸品認定にも大きく貢献し、その功績は2011年秋の叙勲で瑞宝単光章の栄誉に輝いた。

宇山氏の下での修業は厳しくも実りの多い日々だった。「質問すると怒られることが多かったです」と石山さんは師匠との思い出を振り返る。宇山氏にとって、石山さんは最後の弟子だった。だからこそ、房州うちわの技法を授ける者、そして授かる者のどちらにも特別な想いがあったのかもしれない。



現代ではめっきり使う機会が減ってしまったうちわだが、できるだけ多くの人に使ってもらえるように「風にこだわって作るようにしています」と石山さん。さらに、房州うちわは「進化の途中にある」とも話してくれた。

もともとうちわは災いを打ち払い、勝機を呼び込む縁起物であったそうだ。扇ぐだけではなく、払う、呼び込む、そして人と人を繋ぐ。生活を楽しむ道具として、石山さんの房州うちわはこれからも新しい風を呼び込んでくれるのだろう。

一本の竹を優美なうちわへ仕上げていく職人技を、ぜひご覧いただきたい。


続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。


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Text by Discovery編集部

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