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【明日への扉】一本の竹から生まれる究極の美学~理想の音色を追求し続ける若き尺八職人

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尺八に二本と同じものはない。


山で育った天然の真竹にはそれぞれ個性があり、その竹をすべて手作業で尺八にしつらえていく職人の創意工夫もさまざま。素材の個性と作り手のこだわりを掛け合わせた無限の可能性の中から、この世にたった一本だけの楽器が誕生するのだ。


竹の太さ、節の曲がり具合、内径の厚み、指穴――これらすべてが尺八の音色に影響するので、尺八と向き合う職人は一切気を抜けない。気が遠くなるような数の工程を経てやっとできあがった尺八の響きは艶やかでのびがあり、聴く者の心を強く揺さぶる。


戦国の乱世を駆け抜けた織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三大武将は「乃可勢」という名の尺八に魅了されたという。


時は現代、大学で尺八に魅了された大萩康喜さん(33)は、理想の尺八を作りたい一心で転職し、尺八職人に天職を得た。



「作ろうと思うと深夜までやりたくなるし、目が覚めても起きたらつくってる…(中略)そういうペースでやりたい」と楽しそうに語る大萩さんは、職人のみならず一流の演奏者としても活躍し、教室を開催しながら広く尺八の魅力を発信している。


大萩さんの師匠である西田露秋氏は、5年間の修業を経て大萩さんに独立するよう勧めた。そして2016年、大萩さんは愛媛県松山市に「尺八工房 慈庵」を開業した。


尺八愛に尽きず、絶えず笑顔の大萩さんだが、ひとたび工房に入るとそのまなざしは一変する。カメラはそんな大萩さんの姿を追い、尺八ができあがるまでの全工程を取材。そして一か月以上の製作時間を経て、ついに大萩さん渾身の「慈庵銘尺八」が完成する。



師匠の西田さんが見守る中、大萩さんは自ら製作した尺八の歌口にそっと口をそえて演奏し始める。果たしてその音色は師匠の心にどのように響くのだろうか――。


続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。

 

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Text by Discovery 編集部

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