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【明日への扉】九谷焼 ろくろ師 絵付師(後編) 〜 幻の技法に挑む そして未来へ 〜

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九谷焼発祥の地・石川県加賀市で、九谷焼を代表する技法の一つである加賀赤絵(かがあかえ)の伝統を受け継ぐ加賀陶苑。



当主の山本芳岳(やまもと ほうがく)さんの下、加賀赤絵の伝統を継承するのが、芳岳さんの次男と三男である山本浩二(やまもと こうじ)さんと秀平(しゅうへい)さんだ。



兄の浩二さんはろくろ師として、弟の秀平さんは絵付師として、2022年に揃って伝統工芸士となり、兄弟で加賀赤絵の伝統を守りながら、次世代にその魅力を伝えるために研鑽を重ねている。



色絵磁器の最高傑作と称される古九谷は、赤・黄・紫・青(緑)・紺青の「九谷五彩」と言われる五つの色で器の中に華やかな世界を描き、隆盛を極めた。わずか50年ほどで消滅してしまったが、江戸時代後期に陶工たちが蘇らせ、以降、様々な技法が誕生した。陶工の数だけ技法が存在すると言われているが、その中にひとつ、再現不可能と言われた幻の技法があった。

九谷五彩にはない、白の絵具で描かれた「砡質手(ぎょくしつて)」だ。

「白い釉薬を盛り上げて砡(翡翠・瑪瑙・水晶などの貴重な石)が九谷の器の上に乗って紋様を表現しているような、すばらしい技法」だと、九谷焼研究の第一人者である中矢進一さん(KAM能美市九谷焼美術館 館長)は説明する。

しかし、赤絵の名工であった初代・中村秋塘(なかむら しゅうとう)がおよそ100年前に生み出した砡質手は、技術的な解明が弟子筋にも伝わらなかったため、技法の真髄が謎に包まれ、長らく幻の技法として伝えられてきた。



砡質手を初めて見たとき、芳岳さんは「これは残さなければいけない」と思ったそうだ。以来、芳岳さんは砡質手を研究し続け、完成まであと一歩のところまでこぎつけていた。

そして、父と同様に砡質手に感動し、その再現に挑んだのが山本兄弟だ。

秀平さんは「どうやってこの作品を描いたんだろう?」と不思議に思い、同じ赤絵描きとして純粋に描いてみたいと思ったそうだ。「見たときに手間の塊だと思った」と話す浩二さんは、「完成すればきっといいものになる」という思いのもと、砡質手の再現に挑んだという。



果たして、再現不可能と言われた幻の技法を蘇らせ、「白砡描割(はくぎょくかきわり)」という新たな技法を完成させた山本一家。

白砡描割は、一体どのようにして生み出されるのだろうか?

その美しさの秘密に迫る──。


続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。


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Text by Discovery編集部

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