【明日への扉】南木曽ろくろ細工職人 〜 木地師の技を極めたい 〜
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長野県の南西部に位置する木曽郡南木曽(なぎそ)町。中央アルプスなどの山々に囲まれ、面積のおよそ9割を山林が占める。
この地域で江戸時代中期に生まれた伝統工芸品が「南木曽ろくろ細工」。ろくろ細工とは、ろくろを回しながら木材をかんなで削り、仕上げる木工品のことだ。

南木曽ろくろ細工の最大の特徴は、木目の美しさだ。
木の成長過程で生じる杢(もく)と呼ばれる木目や、環境の刺激などが原因で生じるいびつな木目も、唯一無二の美しさとして生かされる。
まさに自然が生み出した芸術──。木目の美しさを引き出す職人技が光る。
南木曽ろくろ細工のもう一つの特徴が、樹齢数百年以上の大木を切り出し、ろくろで挽くには至難とされている大型のものを生み出したこと。信州そばの産地でもあることから、そば作りの大型の木地鉢も名産品だ。
これらのろくろ細工を作っているのが、ろくろ師とも呼ばれる木地師だ。
日本における木地師の歴史は、室町時代まで遡る。木地師の始祖は、天皇の第一皇子として生まれながら、皇位につけなかった惟喬親王(これたかしんのう)。隠居先の東近江で、法華経の読経中に、巻物の「巻き軸の回転」からろくろを思いついた。その技術を家臣に伝授したのが、ろくろ細工の始まりとされている。

喬親王からろくろの直伝を受けた家臣のひとり、小椋氏の末裔が営んでいるのが、創業150年のカネキン小椋製盆所。当主は、木地師歴42年の小椋浩喜(おぐら・ひろき)さんだ。
木材選びから仕上げまでをひとりで行うのが、南木曽の木地師のこだわりだという。すべての工程で、木と向き合い、木の性質や木目を最大限に生かすものづくり。
その技術を習得しようと修業を積んでいるのが、南木曽ろくろ細工職人、伊藤史織(いとう・しおり)さんだ。

出身は岩手県。高校卒業後、大学の法学部に進学したが、伝統工芸の道に進みたい気持ちが強くなり、就職先を探し回った。
そんなときに見つけたのが、カネキン小椋製盆所の求人情報だった。募集はすでに終わっていたが、「藁にもすがる気持ちで」問い合わせたという。そして、ちょうど同時期に地域おこし協力隊の募集もあったため、協力隊員として工房で修業させてもらえることになった。
「ご縁があった」と史織さん。そしてそのまま工房に就職し、ろくろ細工職人として働くことになった。

こうして浩喜さんの一番弟子となって、8年。ろくろの技術を磨いてきた。
今回、師匠から出された課題は「小ぶりなおひつ」を材料選びから完成まで行うこと。
史織さんは初めて木材選びや材料を切り出す「木取り」の工程に挑戦した。

新たなステップに進み始めた、史織さんの挑戦の日々を追った。
続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。
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Text by Discovery編集部