MURDER IN THE FIRST／第１級殺人

テリーとヒルディは、ブラントのプライベートジェットの客室乗務員、シンディ･シュトラウス死亡事件の捜査に乗り出す。そんな中、テリーの妻が病死し、彼は葬儀に来た義理の妹と悲しみを分かち合う。一方、シンディの遺体を解剖した結果、彼女が妊娠していたことが分かり、テリーとヒルディは父親捜しを開始する。

テリーとヒルディは、シンディ殺害の容疑者につながる手がかりを探し始める。ブラントも容疑者の一人だった。ブラントは、自分の法廷弁護士として敏腕弁護士ウォーレン･ダニエルズを雇う。一方、テンダーロイン地区の事件について情報を提供した少年が、ヒルディに助けを求めてくる。母親が、義父から暴力を受けているという。

ヒルディは情報を提供した少年の義父を射殺してしまい、警察内の取り調べを受ける。だが、市を相手に訴訟を起こせば金が入ると聞いた少年と母親が虚偽の発言をし、ヒルディは職を失いかねない危機に直面する。一方、ブラントは、弁護士ウォーレン･ダニエルズの忠告を無視して、恋人でもあるＣＴＯのイヴァナ･ウェストとドラッグ漬けの週末を過ごす。

テリーとヒルディは、ブラントの側近であるソルターが、シンディの夫マークについて調べていることを知る。そして、ソルターが訪れていたピクルス製造会社の防犯カメラの映像から、マークのアリバイに矛盾があることが判明する。このままではブラントの起訴が白紙に戻ってしまうと考えたテリーとヒルディは、マークのアリバイの真相を突き止めようとする。ブラントはウソ発見器のテストを受ける。

事件から半年が過ぎ、世界中が注目する中、客室乗務員シンディ･シュトラウス殺害の容疑者、シリコンバレーの天才エリック･ブラントの裁判が始まる。裁判にシンディの夫マークが証人として出廷する。テリーは薬物依存症の男を殺したと供述したウォルトンに暴力を振るったことを謝罪し、真犯人を突き止めると約束する。

シンディ･シュトラウス死亡事件の重要な証人であるマークが死亡する。テリーとヒルディは真相を突き止めるために捜査する。ブラントの取り巻きでシンディと不倫関係にあったビル･ウィルカーソンと、妻のバーバラが証人として出廷する。テリーは、真実が明らかになるまで限りなくクロに近いブラントを調べ続けると、元上司のソルターに宣言する。

以前ブラントにクスリを飲まされレイプされた経験のあるハンナが証言台に立つが、自ら証言台に立ったブラントは、レイプを否定。ハンナが金目当てにゆすってきたのだと主張する。ビルは消去したはずの不倫の証拠映像が、匿名のアドレスから妻のバーバラに送りつけられていたことに疑念を覚える。そして関係者が見守る中、いよいよ評決が下される。

評決でブラントは無罪となったが、テリーとヒルディは、ブラントがナイヤース殺害には関わっていると信じ、上司に隠れて捜査を続ける。するとウォルトンを見たという少年たちの証言がウソだったことが判明し、新たな容疑者が浮上する。しかし、その容疑者が自殺してしまう。一方、ブラントの部下であり恋人だったイヴァナは、ブラントを裏切って会社を去っていく。

ナイヤース殺害の容疑者であり、ブラントの祖父であるハーバックの銃が、元々はソルターの銃だったことが判明する。ソルターは、祖父の護身用にしたいからとブラントに頼まれ、銃を渡したことを証言する。また、ナイヤースが殺される1週間前に、ビルが保険外交員を装ってハーバックを訪ねていたことが判明。事件の核心に迫るにつれ、衝撃的な真相が明らかになっていく。

テリーとヒルディは、サンフランシスコの街中で突如始まった銃乱射事件に遭遇する。スクールバスの中で2人の生徒が銃を乱射したこの事件は、大勢の死者を出した後、乱射犯の1人は確保され、もう1人は逃亡する。

大勢の死者を出した銃乱射事件の逃亡した犯人の捜索は予想以上に難航する。そして次第に市警の緊張は高まっていった。昇進して警部補代理を務めることになったテリーの肩に重い責任がのしかかる...。