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絶対にナメクジを生で食べてはいけない!ベア・グリルスから学ぶ正しい食べ方

2018.11.07

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Daisuke Sato

オーストラリア人の27歳の男性が8年前にナメクジを生食したことが原因で2018年11月2日に死亡した。

雨の日にいつのまにか家の中に入ってきていたり、野菜にくっついてきたりするなど、我々人間にとって身近な生き物であるナメクジだが、生食は非常に危険だ。だが、調理の仕方さえ間違わなければタンパク質を摂取できるサバイバル食ともなる。本稿では、ナメクジの生食の危険性と正しい調理の仕方について解説する。

ナメクジに寄生する広東住血線虫


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ナメクジには、広東住血線虫という線虫が寄生していることがある。広東住血線虫の終宿主はネズミなのだが、寄生されたネズミの排泄物を食べたナメクジなどがこの線虫を保有するのだ。人に寄生した広東住血線虫は、脳や脊髄といった中枢神経に移動し、髄膜炎などを引きを越す広東住血線虫症を発症させてしまう。

オーストラリア人の男性の場合、19歳の時にふざけてナメクジを生食したことから広東住血線虫症となり、8年間の闘病の末に死亡したのである。

ベア・グリルスならナメクジをこう食べる

英国軍特殊部隊SAS出身のベア・グリルスは、サバイバル状況下においてナメクジは、タンパク質を摂取できる貴重な食料であると語る。


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ナメクジを捕まえたら、まず体に切り込みを入れ、全体をねじるようにして内臓を取り出す。前述した広東住血線虫などが寄生している可能性が高いためだ。取り出した内臓は破棄する。


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鍋に水を入れ、沸騰するまで沸かす。沸騰したら、そこにナメクジを投入し、しばらく煮る。


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ナメクジの肉が完全に煮えたら完成だ。煮る以外にも、じっくりと焼いたり、フライにするなどの調理方法もある。ここでのポイントは、十分に熱をかけることで寄生虫感染のリスクを無くす、ということだ。絶対に生や半煮え、半焼けの状態で食べてはならない。中までじっくりと火を通そう。


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完成したら、そのまま何もつけずに口にほおばる。煮込んだお湯を全て飲み干すのも良い。

ナメクジは決して生で食べてはならない。もしあなたがサバイバル状況下でナメクジを食べるしかなくなったら、必ず内臓を取ってから熱を加えて調理しなければならない。

Text by Daisuke Sato

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