「おくのほそ道」を全部歩く

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「おくのほそ道」を全部歩く

番組情報

江戸初期に活躍した最も有名な俳人のひとり、松尾芭蕉。芭蕉の最高傑作とされる「おくのほそ道」は東北から北陸への旅の記録を元に、考え抜かれた散文と50の俳句で構成された紀行文。

芭蕉が歩き、「おくのほそ道」が生まれた東京・深川から岐阜・大垣までの全長約2,400キロの道のりを、旅チャンネル紀行番組「四国 歩き遍路の旅」の旅人として1,200キロ完歩した高山忠士(空手家)が再び歩いて巡ります。

  • #1 入門編 江戸・深川

    現在の三重県伊賀市に生まれ、29歳の時に江戸に移り、37歳で現在の東京都江東区深川に芭蕉庵をかまえた松尾芭蕉。シリーズ入門編として、深川周辺の芭蕉庵史跡展望庭園、芭蕉稲荷神社、芭蕉記念館、臨川寺、採茶庵跡など、史跡や芭蕉に縁の深かった場所を訪ねながら、 「おくのほそ道」出立までの芭蕉の人生を辿ります。

  • #2 日光街道1

    おくのほそ道の出発点、千住大橋からスタート。橋のたもとには芭蕉に関するパネルなどが並びます。日光東照宮を目指し江戸の趣が残る日光街道を北上。国の指定名勝「おくのほそ道の風景地」の一つ、草加松原を歩きます。そしておくのほそ道の最初の宿泊地と言われる、春日部市の東陽寺を訪ねます。街道沿いにある老舗の草加せんべいや歴史的建造物、藤城家住宅店舗など、伝統的な食や文化にも触れます。


    今回の一句 『行春や鳥啼魚の目は泪- ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ』

  • #3 日光街道2

    今回の旅は埼玉県・春日部からスタート。郷土資料館では江戸時代の粕壁宿を再現したジオラマを見学。日光旧街道を北上し、杉戸宿、栗橋関所跡を通り、利根川を渡ります。小山市の喜沢追分けで日光街道を離れ、日光西街道を歩きます。そして最初の歌枕の地である、芭蕉念願の栃木市大神神社境内にある景勝地、室の八嶋を訪ねます。


    今回の一句『糸遊に 結びつきたる 煙哉 いとゆうに むすびつきたる けぶりかな』

  • #4 日光街道3

    今回の旅は日光西街道、栃木県・壬生市から。「おくのほそ道」本文でも多くの字数を割いた日光へと向かいます。鹿沼市内を過ぎると日光東照宮まで10キロ以上も続く壮麗な杉並木の中を歩きます。旅の大きな目標、日光東照宮を参拝、境内にひっそりと立つ芭蕉句碑を訪ねます。その後、日光三大瀑布の一つ裏見の滝へと向かいます。

    今回の一句『あらたふと 青葉若葉の 日の光 あらとうと あおばわかばの ひのひかり

  • #5 下野路1

    日光から出発し那須野原方面へ向かい日光北街道を東に歩きます。玉生宿の芭蕉通り、大田原市街を抜け、黒羽に到着。その後、深川で親交を深めた仏頂禅師ゆかりの寺・雲巌寺に向かいます。「おくのほそ道」本文に唯一登場する少女・かさねと出会うのがこの道中になります。
     

    この回で紹介する俳句 「木啄も庵はやぶらず夏木立(きつつきもいおはやぶらずなつこだち)」

  • #6 下野路2

    芭蕉は栃木県黒羽で2週間という道中最長の滞在をしました。そのため黒羽には多くの句碑や史跡が残ります。黒羽芭蕉の館、芭蕉公園(浄法寺邸跡)、玉藻稲荷神社等を訪ねます。


    この回で紹介する俳句 「夏山に足駄を拝む首途哉(なつやまにあしだをおがむかどでかな)」

  • #7 下野路3

    黒羽を出発して九尾の狐の伝説が残る玉藻稲荷神社を参拝。芭蕉が2泊した高久の地では高久家の15代目当主が保管する芭蕉直筆の書面を見せていただく。那須湯本に向け那須街道を歩き、那須湯本温泉では芭蕉も入った掛け流し硫黄が香る温泉に入る。那須温泉にあるおくのほそ道風景地、殺生石を訪ねる。西行法師ゆかりの遊行柳のある芦野の里に向け山を降る。

  • #8 奥州路1

    道はいよいよ奥州街道から陸奥、福島県に入る。県境にある境の明神を参拝した後、歌枕の地、白河の関跡を訪ねる。関山の頂上にある万願寺を参拝。白河市内は宗祗戻しの碑や小峰城跡を訪ねる。奥州街道をさらに北上、歌枕で詠まれる阿武隈川を渡り、矢吹へ向かう。

  • #9 奥州路2

    白河市内の名所、南湖、小峰城を見学し、奥州街道を北に芭蕉が8日間を過ごした須賀川へ向かいます。道中、踏瀬の松並木を歩き、芭蕉が立ち寄った鏡沼を訪ねます。須賀川市内では新しくできた「風流のはじめ館」で芭蕉ゆかりの展示物を見学。他、市内の可伸庵跡、十念寺、神炊館神社などを訪ねます。

    この回で紹介する俳句: 風流の初めやおくの田植えうた(ふうりゅうのはじめやおくのたうえうた)

  • #10 奥州路3

    奥州路ひたすら北へ向かう道のり。守山周辺では芭蕉の辻を通り、周辺の自然豊かな旧道を歩きます。その後、芭蕉が訪ねた田村神社を参拝します。阿武隈川を渡り、福島最大の都市、郡山市内に到着。芭蕉が「安積沼の花かつみ」を探し求めた歌枕の地、安積山を訪ねます。

  • #11 奥州路4

    今回は、安達太良山を西に望みながら奥州路を北へ。福島県・二本松市にある安達ケ原の鬼婆伝説のある黒岩を見学した後、県第二の都市、福島市内に入る。歌枕の地、文知摺石のある信夫文知摺公園を訪ねる。

    情緒ある医王寺を訪問し、芭蕉が一句を残した佐藤兄弟の墓を参拝。飯坂温泉へ向かい、木造建築が見事な共同浴場、鯖湖湯で一息。
     

    今回の一句 笈も太刀も五月に飾れ紙幟 おいもたちもさつきにかざれかみのぼり

  • #12 奥州路5

    今回、道はいよいよ宮城県へ。福島県・桑折町から宮城県との境にあたる国見峠へ向かう道中にある田村神社では芭蕉ゆかりの甲冑堂を見物。白石市内では天守閣が見事な白石城を見物。岩沼市では古来より名松と呼ばれる歌枕の地、武隈の松を訪ねる。名取市では藤原実方の墓を参拝。仙台市内に向け名取川にかかる太白大橋を渡る。 


    今回の一句 桜より松は二木を三月越し さくらより まつはふたきを みつきごし

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